刃流祭

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8階のビルの中に入って来て、僅かに聞こえてきたのは、和太鼓の音。 地下2階に行くと、貴島煌弥(きじま こうや)が背中を向け叩く和太鼓の音だった。 「てめぇ、なんの真似だ?」 そう言ったのは煌大。 「毎年、烏にとっても、煌蓮メンチ等にとっても、定例会みてぇもんだから煌大は和太鼓を頑張れ」 横から入って来て貴島煌牙(きじま こうが)が言った言葉に『俺は今日は叩かねぇ。必ず行かねぇてなんねぇ場所があるんだ」 「何処に行くんだ?」 貴島煌弥(かじま こうが)が聞くと『さぁな』と返しながら非常階段を使い、階段を開け上る。
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