462人が本棚に入れています
本棚に追加
/231ページ
貴島煌弥の言葉を聞いて、やはり疑問符の答えは貴島煌弥の中にある事に気づいた煌大。
「煌大、なんでも自分だけで考えたり、悩んだりするな」
言っている意味は分かるが貴島煌弥に対して素直になれない煌大。
「自分の思う様にやってみろ。ケツなら俺が拭いてやる」
立ち上がり、数歩、足を進め、貴島煌弥の身体に抱きついた煌大は、声を出して泣いた。
その間、煌大の頭を撫で続ける貴島煌弥。
煌蓮総本部では、素直に泣けない煌大だが、貴島忍が眠る寺では、年齢関係なく素直になれる事に気づいた。
「刃流祭で3曲和太鼓演奏するのは、悪くねぇぞ。玲も喜んでいるんだ。和太鼓が叩く時間が1曲分だけ長くなるから嬉しいと」
その言葉を聞いて何度も頷いた煌大は、涙を拭いて貴島煌弥から離れて言った。
『俺は烏を超える男になると改めて誓う』と。
最初のコメントを投稿しよう!