刃流祭

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貴島煌弥(きじま こうや)と共に煌蓮総本部に戻った煌大は、地下2階に下りた。 そこに居たのは龍太郎。 「練習しよう」 留守にした事に触れずに、バチを渡してくれた龍太郎の優しさが、素直に嬉しいと思った煌大は『おぅ』と答え、和太鼓の前に立った。 曲を流してくれたのは、龍太郎。 先に和太鼓を叩き始めた煌大。 ドンドン、ドドド、カツカツ…… 合わせる様に龍太郎も和太鼓を叩く。 ドンドン、ドンドン、ドドド、カツカツ…… 和太鼓を叩くだけで身体の奥から力が湧いてくる。 刃流祭で始めに叩くのは、唱。 次に紅蓮華で最後が千本桜。 メインの演奏は琴になる。 琴の練習はコンサートホールでしているはずだ。 明日にでも合同でリハーサルをするのも悪くないと煌大は思った。
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