端午の節句

13/16
前へ
/358ページ
次へ
エレベーターに乗る為に廊下を歩く煌大の頭の中には、和太鼓演奏の準備をする事を考えていた。 舞台の真ん中にあるのは甲冑。 甲冑の前に煌大と龍太郎が叩く3尺の和太鼓が設置されている。 和太鼓演奏すると決めた時、龍太郎は1尺4寸の和太鼓だったが、練習する中で3尺が良いと思った煌大が貴島煌弥(きじま こうや)に言って用意してもらった。 来月にある煌蓮総本部での運動会には和太鼓はなし。 だが、7月の七夕でも和太鼓の演奏はしたい。 なら3曲目を練習するのも有りだろう。 その前に今日の和太鼓演奏を完璧に終わらせる。 色々と考えながらエレベーターに乗り、1階に到着すると、開いたドア。 そこからロビーに抜け、8階のビルから出た煌大を待っていたのは、マウンテンバイクに跨った龍太郎。 「飯は?」 「食った」 「なら、準備するだけだ」
/358ページ

最初のコメントを投稿しよう!

535人が本棚に入れています
本棚に追加