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エレベーターに乗る為に廊下を歩く煌大の頭の中には、和太鼓演奏の準備をする事を考えていた。
舞台の真ん中にあるのは甲冑。
甲冑の前に煌大と龍太郎が叩く3尺の和太鼓が設置されている。
和太鼓演奏すると決めた時、龍太郎は1尺4寸の和太鼓だったが、練習する中で3尺が良いと思った煌大が貴島煌弥に言って用意してもらった。
来月にある煌蓮総本部での運動会には和太鼓はなし。
だが、7月の七夕でも和太鼓の演奏はしたい。
なら3曲目を練習するのも有りだろう。
その前に今日の和太鼓演奏を完璧に終わらせる。
色々と考えながらエレベーターに乗り、1階に到着すると、開いたドア。
そこからロビーに抜け、8階のビルから出た煌大を待っていたのは、マウンテンバイクに跨った龍太郎。
「飯は?」
「食った」
「なら、準備するだけだ」
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