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8階建てのビルの前にマウンテンバイクを停めた煌大と龍太郎。
中に入り、ロビーを抜けてエレベーターに乗り込む。
煌大も龍太郎も身長が150cm以上ある。
小学6年では高い方だ。
8階に止まったエレベーターから降りた煌大と龍太郎は廊下を真っ直ぐ歩く。
突き当たりにある仕事部屋に貴島煌弥が居るからだ。
仕事部屋の前で止まり、1度ゴン!と蹴ってから、ドアを開けた煌大。
これは自分が来たと言う合図でもある。
「煌大蓮合を創る」
「理由は?」
「女と子供と老人を守る為だ」
「メンツは?」
「黒の烏と黒鷺をメインに忍夢、結翔、玲音で動く」
「拠点は?」
「東にあるログハウス」
「なら、しっかりルールを考えて書類にしろ」
「そのつもりだ」
「必要なもんは?」
「ノートパソコン2台と新しいマウンテンバイク」
「明日取りに来い」
煌大と龍太郎が、開いたままの部屋から出て行くと僅かに右の口角を上げた貴島煌弥。
数年かけてこうなる様に仕向けていたのだろう。
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