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大切なものが落ちたり見えたり!
分かりやすいようにヘンドリックの手を引き、胃の膨らみを触らせてやったら唸っていた。そんなやりとりをしていたら、腰の辺りがなんかすーすーするような?何だろう?
「チヒロ何か落とし……て」
すっと屈んでソレを拾ったヘンドリックが固まっている。ヘンドリックが手にしているのはさっきの紙袋の紐パンでは?ということは?慌てて自分の腰に手を当てると、あるはずの紐が存在しない……ビックリして短パンの上から覗き込むと、またノーパンツになっている。
ヘンドリックが唸りながら顔をおさえている。待って!その手には俺のパンツが!慌てて手を伸ばすと椅子に引っ掛かり、ヘンドリックを巻き込み盛大に転んだけど衝撃は少なめ。ソッと目を開けると、俺はヘンドリックに乗り上げた上に、後ろにひっくり返っていた。開いた足の間からヘンドリックの顔が見えるけど瞳の色も変わってなんか怖い。
慌てて下がろうと後ろに手をやると、俺の手にはガッチガチのナニカ。あれ?もしかして昨日見たあのとんでも質量のあれが俺の逃亡を阻止するような形で聳えたっていたりする?おいおい触っちゃったよ、外人はふにゃちんとか聞いたけどどこがだよ異世界人だから?ガッチガチだよ。他人のは初めて触ったけどビックリするくらい嫌悪感ないな……後ろ手でさわさわと思わず確認すると、ヘンドリックが凶悪な表情で起き上がり俺を抱えられ運ばれて気付いたら、息の荒い彼が俺の両手をでかいベッドに縫い止めた。
「チヒロ」
「そんな甘い声で俺を呼ばないでよ。何か変な気分になるでしょ?」
「変な気分とは?」
「ん?女の子と……えっち?するときみたいなシチュだし……」
「えっち?とはなんだ。」
「……えぇ、……うーんと、子……子作り?」
ごくりとヘンドリックの喉が鳴る。大きく動く喉にも汗をかいてまたイイ香りがしてきてふわふわする。
「チヒロは、俺とソレをしたい気分になるということか?」
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