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「弁当詰めるのだって自分の食いたいもんを食いたい分だけ入れたいからだし」
スーパーのお惣菜調理のパートに出ているお祖母ちゃんは職員割引でお惣菜を次の日も食べられるように沢山買ってくるが、どうしても買う本人の好みに偏ったラインナップになる。
だから、毎朝自分で残ったお惣菜の中から比較的食べたい物を多目に取って詰めることにしたのだ。
土日に二人で買い物に行った時に好きなメーカーの緑茶の二リットルペットボトルを買って毎朝水筒に移して入れれば、五百ミリリットルのペットボトルを四本買うより安上がりだ。
お祖母ちゃんと二人きりで稼ぎ手が一人だけになってから、お母さんとお祖父ちゃんが生きていた時よりもいっそうそうした出費には神経を使うようになった。
稼げないなら使う金を削れ。
それが自ずと身に着けた感覚だ。
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