ひとつ屋根の下、殺し愛

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 ペニスにしがみついたままのセツナを翻弄させるかのように、リクヒトは彼女の陰部を舌で嬲っていく。どちらが責め立てられているのかわからないほど、互いに体液を分泌させ、シーツを濡らしていく。扉の向こうで虎視眈々とリクヒトを狙っているであろう山の神に見せつけるかのように、セツナは甲高い声をあげ、リクヒトを煽る。  セツナに言われるがまま彼女の蜜を舐め、リクヒトの顔はてらてらと煌めく。 「ああ、そのみっともない顔にキスしたい!」  冷たい唇がリクヒトの肌をなぞりながら顔まで到達する。重ねあった唇からは血の味がする。  勃起したままのペニスはいつしか彼女の手によってヴァギナへと導かれていた。冷え切った身体とは裏腹に、そこはあたたかく、リクヒトを迎え入れてくれる。蜜洞を穿つ都度、寝台がみしみしと音を立てる。そのまま山小屋まで揺れているかのような律動。  リンリンと熊よけの鈴が鳴る。山小屋を囲んでいるのは山の神のはず。なぜ熊よけの鈴の音が響くのだろう。それともこれはリクヒトだけに聞こえる幻聴なのか。  寝台のうえで横になったままのリクヒトに乗って、腰を振るセツナの嬌声はまるで歌声のようだ。
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