12月⑫

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12月⑫

結局、駐車場を出たのは10時半近かった。 ウチに来る前に、彼はお母さんに遅くなる旨をちゃんと連絡したようだけど、本当に大丈夫だろうか。 いつも遅くなると、こういう心配が付き纏う。 彼は「全然気にしなくていいから」と、毎回言うけれど、心の奥に罪悪感みたいなのが潜んでいてモヤモヤしていた。 特にお母さんが家に居るような時は、見られたらどうしようとか思って気になるし、彼より4つも年上の彼女なんて、受け入れてもらえるのだろうか?とか考えてしまう。 お兄ちゃんが言っていた世間体云々というのは、多分こういうことも含まれているんだと思う。
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