第1章 2023

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第1章 2023

俺は、自分の身がどうにでもなろうと家族が好きだった。貧乏だった家庭だったけど、高校生の時からバイトをして、遊ぶお金よりは生活費として全部渡したりしていた。 親の苦しみは死ぬほど痛いぐらい理解してたし、社会人になって、消費者金融からお金を借りて助けてあげても少しでも助けになる気持ちだった。 だけど、それは違った。 今思えば、何にそんなにお金が必要なんだろう。でも親父が返済するんだろうし気にもしなかった。 20代の頃、親父に聞いても教えてもらえず、その真相は今年2023年に母から聞かされた。 俺は助けてあげようという気持ちだった。 それでも... 「自分の借金を返済してるだけなのよ。しかもそんなに借金借りてたの初めて知った」 なんて母は言ったのだ。だけど、そこまで深く気にしなかった。 そこまでして5人を育てて責任能力が凄かったんだ。でも今はもうそんな綺麗事じゃない。 今年2023年に二度目の借金をしたのだ。 家族が全員社会人になれば、家庭環境もよくなるだろうなんて思ったが、それどころか悪化した。 弟や妹からもお金を借りる親父... そして、6月に家賃更新料の話があり、 次男は何も言わずに家を出て行ったのだ。 家賃更新料は8万必要らしく、分担の提案したのだが、親に10万ぐらい貸付あるから無理だとか話す弟や妹がいて…なんでこんなに必要なのだろう。口論が飛び交う中、親父からこんな話をされた。 「必ず返すから借金してくれないか?」 一度裏切られて、二度目もやっぱり裏切られた。 それどころじゃない... あれだけ返済するって言ったのに、返済日過ぎて俺が消費者金融に怒られたのだ。 更に、仕事のモチベも上がらず、少し休みたい気持ちもあったのか辞めてしまった。 そして、突然家を追い出されたのだ。 これから先、親父を抹消しようと考えてはいる。 だが、そんなくだらない事考えるより 今をどう立て直すかが必要である。
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