閑話 宰相とミリ

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閑話 宰相とミリ

 あの後全員が宰相の周りから居なくなったのを見計らって会いに行った  理由は、単純に腑に落ちないことがあるから 「ねぇ宰相さん?何で国を乗っ取ったりしたの?」  ビクッと反応をして宰相が振り返った 「誰だ?」 「私は、ミリ・セレーンだよ」 「私になんの用だね?」 「私ねこんな見た目だけど貴方より生きているし獣人国で宰相もやっていたからわかるの」 「何で貴方は、国を愛しているのに国を乗っ取るような真似をしたの?」  この人は、国を愛している  亜人を誘拐していたりするのは、完璧な趣味だが宰相の雇っていたメイドや従者は、全員孤児だった  孤児の方が安く済むからとも考えたが給料は、全員同じようだし虐げている様子もなかった  だから尚更分からない乗っ取った理由が 「ふっ」 「よく気づいたね……。  そうだね私は、国を愛しているがそれと同時に憎んでいる」 「私は、元々今の国王の兄に仕えていた。  あの方は、国民のために身を削ってまで答え続け...  結局35歳という若さで亡くなった」 「だからやり返したかった...  あの方を重圧で殺した国民が許せなかった。  けど1番許せないのは...それに気がついていながら放置した自分だ」 「そっか…」 「貴方は、地獄に行くでしょう」 「だろうな」 「だからそこで罪を全力で償いまたに仕えられるよう努力しなさい」 「今度は間違えないように」 「あぁそうするよ」  そう言って宰相は上を向き目を押さえていた 「大事なことに気づかせてくれてありがとう」 「ミリ・セレーン全力で罪を償いまたあの方に仕えられるよう努力するよ」 「そっか頑張れ  さて私は、そろそろ帰るね!  あ…後処刑の前に一発本気で殴らせてもらうから」 「ははっ覚悟してるよ」 「バイバイ」 「バイバイ」   ✿.•¨•.¸¸.•¨•.¸¸❀✿❀.•¨•.¸¸.•¨•.✿  ちなみに宰相の年齢は、74歳  国王が、62歳  王妃が、59歳  クレイル(王太子)が28歳  です。
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