邪龍の真実

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邪龍の真実

「イタイ......イタイ..やめてナグラナイデヨ...お母サン」  男の子が泣いている 「ハア...ハア..ハア......コナイデ..いや...いやぁー」  女の子が襲われている 「ゴメンなさイ..ゴメンなさイ.....ヴグッ.. 」  男性が貴族に殴られている 「ニクイ......ニクイ...ユルサナい」 「イヤ...イヤ......アアア゙ア゙ア゙」 「シネ...死ね..ナンデ......お前ガ..」 「負」の感情が白く美しい龍を黒く侵していく 「来るな..来るな......ク...ル......ナ..........」  無数に伸びた黒い黒い「ニクシミ」を含んだ感情は、白く美しい聖なる龍には重かった  人や動物、弱き生き物を助けていた白龍は、いつしか触れたものを殺すほどの呪いを持つ邪龍となっていた  何千何万と集まった「負」の感情は、聖なる白龍を壊した  ついには、理性を無くし罪のない生き物を殺戮する悪い龍として広まった 「今..助ける」  こんな殺して終わるなんて悲しい...こんなに優しいのに邪龍いや白龍は、 「浄化」「浄化」「浄化」「浄化」「浄化」 「じょ...う..か」  何回目かの浄化で白龍に戻ったみたいだ 「よか..っ....た」  トスッ  魔力切れによる気絶  まぁ助けられたから結果オーライ  おやすみなさい  倒れる一瞬視界の端に人外並みの容姿の青年が見えた気がした  
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