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何でこんな事に sideレイユルト
「何でこんな事に...」
ボソッと呟く
ガタゴト揺れる広い馬車の中で俺は、この女に抱きつかれている
「なんか言いましたな?」
この女が上目遣いで言うが、今はその上目遣いも鬱陶しいだけだ。それにミリもなんで「いいよ」って言ったんだよ
「いいえ、何も言ってませんよ」
「そうですか...そういえばお名前を教えてください!!」
「俺は、レイユルトだ」
「なるほどレイ様ですね?」
レイ呼びは、ミリと彼女にしか許していない
「いえ、レイユルトと呼んでください」
「そうですか。ねぇレイユルト様私の婚約者になってくれません?」
誰がお前の婚約者になるか
しかもこの国の王族は、多くの妻と夫と結婚出来るから尚更無理だ
まぁ現王は、妻一筋らしいけど
「ごめん。俺は、旅を続けたいから...」
俺が申し訳ないって言う雰囲気で言っても
「お願いします。一目惚れなんです!」
と、言って全然聞いてくれない
あー早く着かないかなぁ
「ミリ...」
「!~っー」
「...レイユルト様。ミリさんと恋人または夫婦ですか?」
あれ?これ断るチャンスじゃない?ミリとは、よく夫婦や恋人とかで通すことがあるし...うんミリには、悪いけど夫婦で通らせてもらおう
「あぁ。ミリとは夫婦だ」
「...っそうなんですか、ふふっ分かりました」
......この女怖いな
でも恋人がいるって言ったしもう何もしてこないよな?
俺はこの言葉を後に後悔することになる
「あの女さえ居なければいいんですもの」
俺は、気ずくことができなかった
皇女の台詞も
この時の皇女の顔が嫉妬で醜く歪でいた顔も
何も...
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この後城について
ミリは、すぐに謝り説明し
レイは、夫婦と言ってしまったと説明した
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