ミリが眠っている間の出来事 sideルシファー

1/1
18人が本棚に入れています
本棚に追加
/71ページ

ミリが眠っている間の出来事 sideルシファー

 ミリが眠った  それもそうか、シルフィアの使う毒は体内の臓器を破壊し殺すという毒  言い方を変えれば拷問用とも言えるだろう  ミリは、臓器を破壊されては治しを繰り返したらこうなる  でもシルフィアがか...  元々シルフィアは、俺の兄と義姉の娘だった  俺の子供は、ヴァシルだけで他の兄妹も全員兄の子供だ  兄が義姉と一緒に事故死したのがキッカケに俺が魔帝を引き継ぎ子供も引き取った  けれど親が亡くなったのが引き金となったのかシルフィアとその双子のミルフィアは、性格がガラリと変わった  民思いの優しかった2人は、手が付けられないほど我儘になった  けれど「本当の父」ではない俺には......  これは言い訳か、  俺は、関わるのを辞めてしまったのだ  それがこの結果だ  毒針の針は、丁寧な造りで一個一個に返しが付いていた  そんな事を出来るのは、ミルフィアだけだ  なのできっとこの事には、ミルフィアも関わっているのだろう  なら俺は、王として2人を裁かなければいけない 「衛兵!シルフィアとミルフィアを貴族用の牢に入れてくれ」 「「かしこまりました」」  それにしてもレイユルトには驚かされたな...まさか神龍とも呼ばれる白龍だったとは... 「おいっルシファー。ミリをベッドに寝かしてくる。ミリを傷つけた犯人の罪が確定次第教えろ」  おぉぅ.....ちょっといやかなり怖いな 「おぅ!わかった」  まぁそう言いながらもだいたい決まってるんだけどな  あの二人は、軽くて一生幽閉・奴隷落ち  重くて毒針・水獄・拷問  まぁ何にするかは、ミリに決めてもらうが...  絶対レイユルトに怒られそうだけど  こればかりは仕方ない  願わくば無傷で済みますように
/71ページ

最初のコメントを投稿しよう!