もう一人の王子とラン・フラーシェ

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もう一人の王子とラン・フラーシェ

「じゃあレイ行こうか」 「あぁ」  次の日城に行き昨日の出来事と古代魔術について話に行く 「ミリ様とレイユルト様が来られました」 「開けよ」  相変わらず威厳があるなぁ 「お前達は下がれ」 「はい」  そう言って全員が出ていって本題が始まった 「さて、昨日の話を聞かせてくれるか?」 「うん」  私は、ちょっと内容を変えて伝えた  あの魔獣は、本当に柱に封印されていさいた伝説の魔獣で浄化をした事で消滅したと、 「そうか」 「そういえばシルフィアとミルフィリアは...」 「亡くなりました。昨日渡した箱には、汚れた場合のみ発動する浄化の魔法付与があるんです。そして浄化を使うと箱自体が黒くなる...箱の色は、何色でした?」 「黒だ...まさか!?」 「はいそうです。多分彼女をそのまま放置していたら、ゾンビやグールと呼ばれる化け物になっていたでしょう」 「古代魔術の影響か?」 「多分?私古代魔術は、分からないんだ。レイは?あの時シルフィアとミルフィリアの言った言葉分かった?」 「あぁわかったぞ」  ...流石だなそういえば古代魔術は、昔のこの世界の言語で作られてるんだっけ?ならレイが知っていても不思議ではないか 「なんて言ってたの?」 「確か古代語で、「ラン様に祝福を」だった気がする」 「ラン?」  ルシファーが首を傾げているが私は、心当たりがあった  確かハイドが言っていたなラン・フラーシェによって狂わされたって偶然か?偶然にしては、些か出来すぎているような  ...確認してみるかもしラン・フラーシェだとしたら侍女にでも変装して男に取り入るだろう 「ねぇルシファー」 「なんだ?」 「シルフィアとミルフィアが牢に入れられた後の侍女って名前分かる?」 「確かラン・フラーシェだったかな。第二皇子グラユアドが用意した侍女だ、珍しく人族だったからよく覚えている」  繋がった  偶然なら出来すぎているから  そもそもハイドには言っていないけど「魅了(チャーム)」の魔法は、古代魔術の禁術でしかない魔法だまさかと思っていたけど...  古代魔術は、習得するのに生贄が必要で多分シルフィアとミルフィリアが亡くなって呪われたのは、そのせいだ 「そうなんだ。犯人わかったよ...その侍女と第二皇子を連れてきて」 「まさか...わかったヴァシル連れてこい」 「わかりました」  いたんだ...  存在感なかったな気配でも消してたのかな? 「レイ」 「何?」 「ヴァシルって気配消してたの?」 「ん?普通にいたぞ?」  ......ごめんなさい  本人いなくてよかった  まずは、前で爆笑しているルシファーの息の根を止めるか 「......あーミリすまなかった」 「本人に言わないでね?」 「あいわかった」  コンコンコン 「お父様連れてきました。」 「入れ」  そうやって入って来たのは男女二人 「...」 「失礼しまぁ~す」  無礼だないくら義理の父親だとしてもあの第二皇子の態度はない   そしてラン・フラーシェは、ピンク色の髪に同色の瞳...そしていかにもか弱いですという雰囲気にぶりっ子  無理だあんなの相手にできない  あっこっちに二人共目が向いたんだけど?  それに嫌な予感がするんだけど  横のレイも顔を顰めているな 「初めまして綺麗なお嬢さん俺の名前は、グラユアド・ラグルドです。お嬢さんは?」  ......真ん中に文字がないってことは、継承権すらないし  気持ち悪っ  お義父さん無視して女に話しかける。  将来結婚したら浮気する男の典型じゃん  レイの方は... 「初めましてぇ♡私ぃ♡ランって言うのぉ♡よろしくねぇ~♡」 「......」  こっちも気持ち悪っ  シルフィアよりやばい女だ  レイの顔が無だよ無!女早く気ずけ  あっ遅かったレイが気絶させたよ 「ねぇ聞いてる?」  あぁこいつの存在忘れてたわ 「私の名前は、ミリ・セレーンです。どうぞセレーン嬢とお呼びください。第二皇子殿下」 「他人行儀だなぁ俺の事は、ユアドって呼んでよミリ♡?」  ...殴るよ?という視線をルシファー達に向ける。なぜなら二人は、私達が絡まれているのを肩を震わせながら口を押さえこっちを見て傍観していたから 「...二人共そこら辺にしろ」 「チッ」 「えぇ~」  ない...  何この二人頭のネジ吹っ飛んでるんじゃない?  ていうかランもう起きてたんだ  ......レイの目が絶対零度だ触れたら凍りそう 「お前達に聞きたい事がある」 「なんだ?」 「なんですかぁ~」 「シルフィアとミルフィアの事だ」  ビクッ  怪しいな  ていうか嘘下手か?  そこら辺の子供の方が上手だよ? 「な、なんのことだ?」 「ななななんのことですかぁ~」  全員の心境はこうだろう 「絶対こいつらだ」 「お前達だな...衛兵牢に入れろ」 「......」  グラユアドは、諦めたようだな  でもランがニヤァと笑っているのが不気味だ 「古代魔術「血海(ブラッドオーシャン)」」 「アアァァァァ」 「結界」  あの時と同じだ一瞬でグラユアドの体の穴という穴から血が吹き出した 「何者?」 「私は、闇の王に使える忠実な下僕よ?まぁ私は、逃げるわせいぜい今まで殺した生き物のゾンビと戦うことね。にしても...魔人の生き血は、古代魔術に向いているわね「転移(ループ)」」  グワァァァ 「聖光羽」  シュゥゥゥーッ 「ありがとうミリ」 「いや大丈夫だよでも...」 「あぁ仕方ないな」 「ちゃんと浄化したから兄妹一緒に埋葬してあげて。それにしてもラン・フラーシェね」 「あぁもちろんだ」  それにしても彼女が言っていた言葉が気になるな  闇の王昔封印された存在  まさかランは、闇教の信者か?  少数人数の犯罪組織...蝶々に調べさせるか 「あ!ルシファー私達この国出て次の国...アルザリア竜帝国行くから!」 「え!?なんで?」 「学園に通いたいの!」 「そうか...じゃあ文通しようぜ!情報交換と世間話的な?」 「ふふっ連絡魔道具あげるよ。ちょっと待ってて、確かここにあった!この水晶で連絡取れるから」 「ありがとな皆で夕食の時間にでも連絡するよ」 「了解」 「またね」 「またな」 「レイ行こ!」  いつもなら数年滞在するが今回は、早めに行きたい。  多分だけどランは、次アルザリア竜帝国に行くと思うから先回りして柱の封印を解くのを止めたい。  これ以上の死亡者は、無くしたい  ランは、人間だ間違いない  けれど何百年も古代魔術を使い生きている  次こそは、止めなきゃ別の被害者がでる前に...  別に早く学園に行きたいとかじゃないからね?   ✿.•¨•.¸¸.•¨•.¸¸❀✿❀.•¨•.¸¸.•¨•.✿  ラン・フラーシェの見た目の年齢は、20歳から25歳くらいです。  三章での死亡者シルフィア・ミルフィア・グラユアド  番外編は、本編が全て終わってから出します  獣人国、人間国、魔人国、も
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