8話 タクヤ君のスキャンダル

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一日ぶりに訪れた速水さん家の最寄駅商店街。 とりあえずドラッグストアで風邪薬と栄養ドリンクとスポーツドリンクを買った。最後にレジ近くで見たのど飴も買った。速水さん、喉が辛そうだからきっと必要だ。 その後は昨日速水さんと入ったスーパーでお粥の材料も買う。 速水さんのマンションに着いたのはお昼過ぎ。 マンションのエントランスにあるインターホンを押すとハスキーな速水さんの声がした。 『美樹ちゃん、本当に来たの?』 「はい」 『今開けるね』 オートロックが解除されて、自動ドアの先に進む。 速水さんのお部屋は三階。エレベーターが待ちきれなくて、脇の階段を駆け上った。 そして速水さんのお部屋に到着。 玄関脇のインターホンを押そうとしたら玄関ドアが開く。 グレーのパーカーとチノパン姿の速水さんが出て来た。 カジュアル速水さんだ! やっぱり速水さんって何を着ていても素敵だな。胸がキュンとする。 いや、そうではなく……。 速水さん、起きていて大丈夫なの?
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