レフィルの黙示録

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逃げたい。と言う欲求が叶い、俺は逃げ切った。俺は自我の侭に成し得たのだ。「しかし、強き者よ…貴殿の強さはそんなに安易か?」クォンが俺の逃げ切ったその目途に居る。クォンは俺が斬り殺したろう…。「フハハハッ!天は何が気に食わんか?俺は確かに斬ったのだぞ?」俺はクォンを無視し、天を仰ぎ、高らかに問うた。「私が天ぞ?仮に貴殿が大天使ガブリエルだとしたなら、捕縛を赦されしは神…。レフィルよ…貴殿は強過ぎる。その妖刀、夜霧(よぎり)を手放せ。」クォンは明らかに紳士的に俺を口説いて来た。クォンは神格化に先駆け、俺の士気を削がんとしていた。
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