俳句集二 風立ちぬ（俳句と川柳）

アキアカネ 稲穂の背から スクランブル

　　アキアカネ　稲穂の背から　スクランブル

　トラ。
　稲穂の波に、鳥の陰が映ったら、稲穂にとまってたアキアカネが、いっせいに飛び立ったよ。トンボの複眼は、全方位型視覚センサーだからスゴイね。
　だけど、ゆっくり移動する物は、異物として認識しないみたいだ。だから、真後ろから静かにゆっくり手を伸ばすと、簡単に指先でアキアカネをつまめるよ。

　じゅうり～。なんで　そんなこと　知っての～？
　子どもの時、トンボを捕まえるのに、いろんな方法を試したんだよ。

　そうなのか？ネズミ取りに使えるね！
　トラ。ネズミが現われたら、驚いて逃げてたけど、だいじょうぶか？

　えへへ、不意打ちを　くらったんだよ。
　そうかなあ・・・。