短歌集二 目にはさやかに見えねども

かんちがい 秋の気配に 剪定す 野分けが去れば 夏のあつさか

　　かんちがい　秋の気配に　剪定す
　　　　　　　　野分けが去れば　夏のあつさか

　のお　じゅうり。あやつら　剪定をはじめおったぞ。秋でもないし、落葉もしとらんのに　なんで　庭木の枝を切るんじゃろうな？

　こないだ、『落葉樹の剪定は、秋になって　葉が散ってからだ』と話したんだ。ついでに、『あの枝垂れ桜、枝が込み入ってるから剪定した方がいいよね』って話したら、そのことだけ　憶えててて　枝を切ったんだね。

　枝を切ったら　葉っぱがなくなって、枝垂れ桜の木の温度が上がるだろうにのお。

　葉から水が蒸発して　木の温度を下げるのを　知らないんだよ。あの枝垂れ桜、この夏の暑さで　葉が黄色くなって弱ってたから、これで暑い日が続けば　枯れるかも知れないね。

　忠告を聞けぬとは、こまったもんじゃな・・・。