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光のアクセサリー
クリスマス・イヴに
私たちは籍を揃えた
結婚式はしないと聞いたとき
むくれた自分がいたのは本当
でもそれよりも
早く道を合わせたかった
当日の予定は役所だけ
あなたは仕事を休めずに
お昼を長めに取っただけ
思い描いていた結婚は
無慈悲に現実を突きつけた
寂しさがあったのも実は本当
だけどその日
あなたは私を教会に連れて行った
二人ともクリスチャンじゃない
しかも飛び込み
慣れない行為に戸惑った
教会では
たくさんの笑顔が迎えてくれて
私たちの入籍に祝福をくれた
言葉一つ お菓子一つ
笑顔一つ 讃美歌一つ
たぶんそれが全部
光のアクセサリーだったんだね
人の善意と優しさが
神様の祝福の表れだったんだ
それから随分と時は流れて
私たちは仲良し夫婦のまま
あの日に授けてもらった
光のアクセサリーは
身体の中に溶け込んでいて
未だに二人は恋をしていられる
派手な結婚式を挙げた友達は
ほとんど離婚しちゃった
教会で誓った子もいたのにね
いつか未来に
またあの教会へ行きたい
知り合いなんかいないけど
その教会で
祝福されたお話をしたい
そしていつか未来に
その教会で結婚式を挙げたい
クリスチャンじゃない私たち
でも心の奥底に
あの日の祝福が根を張っている
私の薬指
私の首元
私の耳元
私の記憶
かけがえのない愛
すべてが
若き日に私を飾り
プライスレスな最高価値で
燦然とここで煌めく
光のアクセサリー
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