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「分かった。翔真、俺のためにΩになってくれ」 「本当にいいの?」 「根負けだよ。って言いたいところだけど、俺が日和ってた。人の人生を変えてしまうかもしれないって、責任感に潰されそうになってた。もしこの話をすれば、翔真を誘導尋問してしまいそうだし。でも言わなきゃいけないことで……」 「それだけ一生懸命、考えてくれたんでしょ? 俺、愛されてるね」 「当たり前だろ。今すぐ押し倒したいほど翔真が好きだよ」  どっちからも、自然と引き寄せ合うように口付けた。  蒼斗に跨る体勢で抱きつくと、二人の息遣いはより激しさを増していく。 「翔真。あのさ……やっぱ、今すぐビッチングしてもいい?」 「いいよ。俺をΩにしてくれる?」 「大学、行けなくなるけど」 「場合によっては休学する。ちゃんと卒業するって約束する」 「我慢できないほど辛くなったら、正直に言えよ?」 「うん。でも、耐えられる自信あるよ」 「また無理するだろ、翔真は」 「ね、俺もう我慢できない」 「俺の部屋行こう」  そのまま翔真を抱き上げ、口付けながら蒼斗の部屋へと移動した。
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