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21 ※R-18
「翔真、他所ごと考えてる余裕あんの?」
「ちがっ! 早くΩになりたいって、思ってただけで」
「本当に、煽るの上手いよな」
「煽ってなんか……あっ」
蒼斗が翔真の股間に顔を埋める。指で孔を解しながら、屹立を吸い上げる。
「ひゃ、ん……やめ……両方は……あおと……」
避けられぬ刺激に太腿を閉じてしまう。腹の奥で蒼斗の指が蠢く。
肉壁を擦る指の腹は、翔真の気持ちいいところを熟知しているかのように、一点だけを捏ね回した。
その上、屹立を舐め取られている。蒼斗の舌は巧みに翔真のものに絡みつく。
「んっ、んっ……ぁ、はぁん……」
この快楽から逃げたいと思っていても、体は正直だ。蒼斗の頭を掴み、離れて欲しくないと言わんばかりに自分に押し付けている。
(イキたい)
体の中心に与えられる快楽には抗えない。
しかし絶頂に達するのは蒼斗と一緒がいい。必死に我慢しようとするが、我慢すればするほど快楽が増している。
「蒼斗、イく! イっちゃう!!」
腰をビクビクと痙攣させ、足先にまで力を込める。それなのに蒼斗ときたら、屹立を舐めとる口を激しく注挿し始めたのだ。
「あっ、やらっ、だめぇ……!! 中に出しちゃう!!」
今度は背中を弓形に撓ませ、蒼斗の口の中に盛大に吐精すると、蒼斗はその白濁を飲み込んだ。
翔真が腰を浮かせたまま何度か腰を突き上げる。絶頂に達したとはいえ、蒼斗の指はずっと翔真の孔の中にいる。
一度達したことで感度が増し、またすぐに快楽の海に引き摺り込まれたかのように身悶えた。
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