21 ※R-18

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「なぁ、翔真の中、濡れてる。これってΩに近付いてるってことなんだよな」  感慨深く蒼斗が言う。  そう言われてみれば、オイルも使っていないのに翔真の孔はしとどに濡れていて、蒼斗の指が中で掻き乱す度にグチュリと卑猥な水音が鳴る。  今はβとΩ、どっちの性質も持っている翔真だが、蒼斗のαに反応しているのは間違いなかった。 「じゃあ、挿れてよ。もう指だけじゃ嫌だよ。繋がりたいんだ」 「だから、煽んなって」  蒼斗の息も上がっている。きっと翔真のフェロモンが効いているのだろう。  服を脱ぎ捨てた蒼斗の男根が宛てがわれる。翔真の孔からは、十分なほどのΩの分泌液が流れ出していた。  腰を掴み、ゆっくりと侵入する。  この前よりも、しっかりとその存在が感じられた。隘路(あいろ)を押し広げながら奥へと這入ってくる。  翔真は瞠目とし、苦しさから小刻みに息を吐く。 「翔真、呼吸して」 「あっ、はっ……」 「ゆっくり吐いて。吸って……」  蒼斗の誘導に従い、浅く呼吸をする。  息を吐くタイミングに合わせて、蒼斗の熱魂(ねっかい)がジワリジワリと奥へと這入る。 「半分這入った」 「う、ぅん」  翔真は、頷くだけで精一杯だった。蒼斗はしっかりと解そうとしてくれていたのに、自分が強請ったばかりに、蒼斗を困らせてしまったのではないか。  Ωの液で十分濡れている孔は、もっとすんなりと蒼斗の男根を飲み込むかと思っていたのは、とんだ間違いだった。 (まだ、半分か……)
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