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22 ※R-18
翔真に気を使う蒼斗の表情も強張っている。なんだか申し訳ない気持ちになってしまった。
「蒼斗、ごめん。俺が挿れてって言ったから」
「また翔真は! もう少しで這入るから、あとちょっと頑張って」
翔真に覆い被さると、唇を塞ぐ。
舌を絡めると、翔真が蒼斗の首に腕を回した。
キスをすることで痛みに集中していた神経が緩和されたように思う。
熱い吐息が混じり合うほどに、体の中から蕩けてしまうような気がした。
「ほら、全部這入った」
蒼斗が腰を押し込む。馴染むまでこのままいるからと言い、キスを続ける。
しかし動かずにいる蒼斗の鬼頭が翔真の鋭敏なところをしっかりと捉え、肉胴が締まってしまう。
「ほら翔真、キツいよ。力抜いて?」
「んんっ、奥……当たって……」
「気持ちいい?」
小さく頷くしかできないほど、感じている。翔真の先端からは、透明の液がたらりと溢れた。
蒼斗は動かないまま、最奥を押し当てる。ずっとそこを突かれた状態なのが、余計に痺れるような快感を与える。
「動いて。蒼斗」
哀願すると、蒼斗の目つきが変わった。
「分かった。ここからは、止まれないから」
「ん、覚悟はできてる。来て」
蒼斗の腰がゆらりと揺れた。ゆっくりと少し抜いては挿れる。少し抜いては挿れる……繰り返していくうちに、その動きが徐々に激しさが増していく。
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