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「んっ、ぁあ、はぁ、ん……」
「声、かわいい。もっと聞かせて」
「そんなの、言わないでよ。自分でも恥ずかしいんだからな。ぁああんっ」
「学生マンションじゃないんだから、我慢せず声出せよ」
「ふぅ、ん。はぁ……ぁぁあん。んぁぁああ」
Ωになっているからなのか、前回よりも感度が増しているように思えた。とはいえ前は全部挿入できなかったから、比べる対象ではないのかもしれないが……。
それでもΩの発情期中のセックスは全然違うと聞いていた噂通り、我を保っていられないほどの気持ちよさなのだ。
蒼斗も同じように感じてくれているだろうか。
突き上げる激しさは苛烈を極める。さっきまで蒼斗の顔を眺めるくらいの気持ちの余裕があったが、それも直ぐに消え去った。
腰を高く持ち上げ、ほぼ真上から突かれる。鈍痛と快楽に同時に襲われた。
「翔真、射精すね」
「はぁ! あぁぁっっ、んはぁぁあああ~~!!」
強い衝撃が腰の奥まで響く。蒼斗の白濁が翔真の中に飛ばされた。
下腹の奥が温かく感じる。これが完全なΩであれば、一回で妊娠してしまうと翔真は思った。
蒼斗は軽いラット状態に入っている。
獣のような瞳で翔真を見据える。その雄雄しい眼差しに、翔真は心臓がキュッと縮まった気がした。
「このまま、続けるよ」
吐精が終わると、挿入したまま、また腰が揺れ始めた。
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