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リナールが、赤ちゃんを、わたしの枕元に連れて来てくれた。
赤くて、小さくて……かわいい。
わたしは、自然と涙が出た。
よく見ると、その赤ちゃんの瞳は、ファサル国王と同じ、銀色をしていた。
ファサル国王に、早く会わせたい……。
わたしは、休むのもそこそこに、赤ちゃんを連れて、お城へ向かった。
お城へ着くと、すぐに、ファサル国王のいる部屋へ入った。
ファサル国王は、ベッドに横になっていたが、わたしに気付くと、微笑んだ。
「サラ……」
ファサル国王は、どうにか、そう言った。
わたしは、そのファサル国王を早く喜ばせたかった。
「ファサル様……! わたし達の赤ちゃんが産まれました。元気な男の子です」
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