第五章 永遠の国王

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そう叫びながら、男は、大きなナイフを振るった。 わたしは、悲鳴を上げて、思わず目を瞑った。 しかし……。 ナイフは切りかかって来なかった。 わたしは、恐る恐る目を開けた。 驚いた。 そこは、プルシアン王国の荒れ地ではなく、昔、ファサル国王と出会った、あの神社だったのだ。 「えっ……?!」 わたしは、動転した。 わたしは、プルシアン王国から、タイムスリップして、また元の世界に戻って来たのだ。 「ファルス!」 わたしは、第一に、ファルスのことを思った。 ファルスを置いて来てしまった。 しかし、もう、元のプルシアン王国へ戻る方法が分からなかった。 わたしは、泣きながら、神社の前に立ち尽くした……。
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