白いもの

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山の中にある母方の実家に行った時のことだ。 暇だった僕は、気晴らしに山の中に入った。 そこで白いものを見た。 一言で言えば白いシーツのようなもの。 一瞬、シーツが風で飛ばされているのかとも思ったが、その動きはどう見ても生きているようにしか見えなかった。 ――なんだあれは? それはしばらく木々の間を飛んでいたが、やがて見えなくなった。 見ている間、とくに恐怖とかは感じなかった。 実家に帰った僕は、なんとなくその白いものを絵に描いた。
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