プロローグな話

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プロローグな話

「あーあ」 「面倒くさい、気持ち悪い、邪魔。三拍子揃ってる君は救いようがないね。」 「すいません、静かにします。はい。推しはかわいいから仕方ないんです。」 あーもう! 最近うまく行かない。 松陰神社の維新まつりは中止だし、歴史のこと知ったかぶるやつは居るし。 私、京極月夜、中学三年生。 中1から同じようにのほほんと過ごしている。 受験?ナニソレオイシイノ? ふざけるのは大概に。 私は中学受験をしていた。だから、高校は受験がない。 小学校の頃の数少ない友達が「大変ー!!終わんねえ」と慌てている中私は真面目かつ友好的な学校生活を送っている、と言いたいところだが、全然穏やかじゃない。 私はずーっと歴史というものが好きだ。 特に幕末。 長州のメンツならおぼろげながらほとんど分かる。
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