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一日目のアクティビティは松村の受け持ちだ。ホテルで朝食を摂ってから、松村に促されるように二人もInterCity(電車)に乗り、ロッテルダムに到着。そこから30分ほどバスに乗ると・・・たくさんの風車が見えてきた。水と草地に風車が立ち並ぶ、キンデルダイクの町。
「おお~。松村のアクティビティは風車か~。」梅本がため息を漏らす。
「そうそう。風車の内側って見たことないだろ?俺の専門が建築だから、どんな構造になっているのかを見てみたいと思ってさ」
「いいねぇ。これが松村の考えた内側かぁ。」竹上もご満悦だ。
やがて、松村が事前にコンタクトしていた風車へと到着。それはビル4~5階分の高さはありそうな巨大な建築物だった。「でけぇ」と三人はため息を漏らす。
その風車の1~2階は居住スペースとなっていて、普通に人が暮らしていることに三人は驚いた。案内人はそこに住むオジサンだ。
細いはしごのような階段を登ると、巨大な歯車が立ち並ぶスペースとなる。この風車は小麦を挽くための風車らしい。オジサンによると、他にも水を低い位置から高い位置へと運ぶための風車もあるということだった。
風車の映えるキンデルダイクの町を堪能した三人は、ホテルのあるアムステルダムへと戻り、夕食を楽しんでから旅の初日を終えた。
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