【踏切の音】

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【踏切の音】

カンカンカン 遮断機の降りる音が 乾いた夜に 響き渡る その音は 長くて短い 夏の終わりを 告げるかのように 今思えば 始まる前は あれほど予定を 入れたのに 終わってみれば もっと何か できたような 気がする 何か 具体的な案が あるわけじゃないけれど そう思う いつしか蝉の声は 思い出の中で 儚く鳴いて 照りつける太陽は 思い出の中に 沈んでいった あの声が あの暑さが 少し懐かしい ガタンゴトン ガタンゴトン 電車が駆け抜け 少し涼しくて 寂しい風が 髪を揺らす カンカンカン 遮断機の音が 渇いた夜に 溶けていく 耳を澄ませば 虫の声が 街を包んでいる 見上げると 少し欠けた月が 白い波に揺られ 夜の海を 漂っていた ーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーー 意図的に、最初の方は「乾いた」という言葉を使い、後には「渇いた」という言葉を使っています。 前者は少し涼しくなって乾いた空気のことを指し、後者の渇いたは、夏を渇望するこ情景を描きました。 また、「蝉の声」と「虫の声」、「太陽」と「月」はそれぞれ夏と秋の特徴を対比させることで、より鮮明なイメージが浮かぶように、と意図しました。 電車が来ることのない時間=無駄な時間 と思いがちですけど、その時間があることで安全を確保できますよね。 また、これは人生にも言えることで、こういった休みが適度にあるからこそ、僕たちはこの人生という長い線路を走っていけるのではないでしょうか。 また1週間が始まりますが、頑張っていきましょう〜! あと、今週はちょっと遠くから友達が来て遊ぶので投稿できないと思います🙏
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