エンディング

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                  エンディング 「……おはようございます‼ あ、あれ、みんなもう揃っているの? 珍しいな……」  喫茶店に入ってきた凛が不思議そうに首を傾げる。彩が腕を組みながら呟く。 「……そんなん当たり前やがな。今日は特に大事な重要な話があるからな……まずあらためて聞くけど自分ら……メジャーな戦隊になりたいんやろ? なあ、リーダー?」 「そ、それはもちろんですよ! インディーズやマイナーなままでいるよりは……!」 「この間の狼怪人という強敵を撃破したことで、それなりに認知度は高まったかと……」 「アカン、まだまだやな……うん、まだまだやな!」  秀の言葉に彩が首を左右にこれでもかと振る。心が困ったように首を傾げる。 「あれでもまだまだどすか……それでは、どうしたらよろしいでっしゃろか……?」 「鹿銅コーチ、詳しくは自分の口から説明したれや……」  彩が命を促す。命が凛たちの前にさっと進み出て、天井を指差して大きな声を上げる。 「戦隊ヒーロー全国大会に出場しろ! そこを勝ち抜いて、世界の舞台を目指せ!」 「せ、戦隊ヒーロー全国大会⁉ そ、そんなものがあるんですか⁉」  輝が困惑する。彩が今度は真白に視線を向ける。真白が前に出て口を開く。 「戦隊ヒーロー全国大会に出るには皆さんまだまだポイントが不足していますね~」 「ポ、ポイントってなんやねん⁉」  躍が思いっきり面食らう。彩が答える。 「それは自分……平和へ貢献することによって自ずと貯まっていくものやがな」 「平和への貢献、なんだか安っぽいな!」 「まあ、頑張りや。自分らが有名になれば、あたしの婚活もよりスムーズに行くからな……」 「私もビシビシ鍛えていくぞ! 正直、eスポーツに関してはそこまで明るくないが……」 「皆さんの奮闘を期待しています! ワタシの思い付きで集めたにしては凄いですから!」 「三人とも、エールでなんか引っかかるような言い方やめろや!」  躍が彩、命、真白に突っ込みを入れる。エレクトロニックフォースが自然と円になる。 「世界の舞台というのはどうしてなかなか興味深いね……これからもよろしく頼むよ」  秀が髪をかき上げながら話す。 「まあ、自分らとおったら何かと退屈せんからええわ。頑張っていこうや」  躍が笑みを浮かべる。 「どうせやったら、eスポーツチームとしても正式に活動しまへん? うん、それが良いわ」  心がうんうんと頷く。 「強引だな……まあ、正直紫条院家にスポンサーになってもらうのは実に魅力的だが……」  輝が腕を組んで呟く。 「よ~し、遊戯戦隊エレクトロニックフォース! アタシたちの戦いはこれからだ!」  凛が拳を高々と突き上げて声高らかに宣言する。                  ~第1章完~ ※(23年12月14日現在) これで第1章が終了になります。次章以降の構想もあるので、再開の際はまたよろしくお願いします。
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