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一方その頃……穿燕頼行は先の見えない苦しみの中に居た。
どれだけ時間が経ったかもわからない…ただ彼はハリボテで造られた塔の中で…藻掻いていた。
穿燕頼行「はぁ…はぁ…はぁ辞めてくれっ!!!?私は貴様など知らないっ!!?」
??「ウッフフフっ(笑)!!?酷い事言うなよ兵衛っ!!?私たちの仲じゃないか」
??「ずっとキミは僕と一緒に…この終わることの無い監獄の中に居ただろう?」
??「ほらっ見てご覧!!?あれが僕とキミを始めとした異界の者たちが生まれた場所だっ!!?」
??「そして僕等は誓いあったろう?この塔の中で…ここから出れたらあいつを殺しに行くと…」
穿燕頼行「うるさいうるさいっうるさいっ!!?」
穿燕頼行「私はそんな奴の事も貴様の事も覚えてはいないっ!!?」
穿燕頼行「それにその話しが本当だとしたら…私はもう…とっくに?」
??「殺している…そう言うんだね?確かにキミはもうその公約を果たしているだろう…?」
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