第二章 希望

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そして私達はお互い情報共有が出来る様に、スマホで住所や電話番号等、連絡用アプリの交換をしあった。 「じゃあ、私は入口近くで張っとくから、数分分ぐらいしたらまた戻って来るから。」 「わかった……あ!でも、お子さんは大丈夫?」と乃愛の息子さんの事が心配で確認する。 「………今日は母親が来てるからある程度の時間だったら大丈夫。」 「そっか…ごめんなさい…迷惑かけちゃって…。」 「気にしないで、桃。時間を気にするんだったら、さっさと始めましょう。」と言って、乃愛はマンションの入口近くまで移動する。 そして桃は自宅に掛ける。 電話に出るまで少し時間が掛かってから繋がった。 『……もしもし?』とやや間があった状態。 「もしもし?今大丈夫?」 『……ああ大丈夫だ』 「ちょっと大事な忘れ物をしちゃってそっちに戻る事から。あと少しで到着しそうなの。」 『え?……………分かった。 今風呂から出たばかりだったから。 鍵は掛けてなかったと思うから大丈夫だと思う』 「わかったわ。じゃあ宜しく。」と言って通話が切れた。 (少し慌てていた……言い訳もしている様子だった?) 不倫が発覚してからこうも直ぐに擬似暗鬼になっているとは…。
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