プロローグ 運命の始まり

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最初に占いの結果を報告したのは桃で、隼也は別室で待機…。 翼は桃と一緒に聞く事に。 「あなたには運命の出会いがあるかもしれません…。」 「え?私には主人と出会っていますから。」と桃は疑問に答える。 「運命の出会いは男性とは限りません。 女性かもしれないし、はたまた物や動物かもしれませんから…。」 それからMissシルバーは語る。 「これは珍しい事なのですが、あなた自身とその周りには様々な運命が見えてきました。 これから何が起こるかはわかりませんが、その運命を見逃さずにいくと良い結果が導いてくれると思います…。 もし最初に道に迷いそうになったら…そうですね…。 自分の憩いの場でリラックスするのもありかと思います。」とMissシルバーは語る。 「運命……ですか…?」と桃はあまりピンとこない様子だったが、「良い運命だったらいいな。」と表情を明るくして呟いた。 「あなた次第で道を開かれるのですから、頑張ってみて下さい…。」と桃の占いは終了する。 そして今度は翼の方へと向く。 「こんにちわ。お名前聞いても良いかな?」 「つばさ!4さい!ゆきみたいにまっしろでびっくりしちゃった!」と元気よく答える。 「そうなの。私冬が好きだから、一年中雪が見れるようにお部屋を白と青にしてみたの。それに合うように私も雪と氷の様な衣装をしているのよ。」と翼に軽く説明をした。 「あの…息子にも何か見えたんですか?」と心配そうに尋ねる桃。 「見えました。でも翼君には良い事があります。 ねえ、翼君。」 「なーに?」 「あなたに新しい友達が増えるかもしれないの。 遠くない未来にいつか。凄く仲良く慣れそうな雰囲気だから楽しみにしててもいいかも。」 「ほんとう!?やったー!」翼は飛び上がるみたいにはしゃいだ。 「良かったね、翼。」と翼に話しかけるも、今度はMissシルバーに向きを変えると、少々不安な様子で尋ねた。 もしその未来が間違っていたらどうなんだろうと思い、「そんな事まで自信持って分かるんですか?」と問いかける。 「私の占いは大丈夫です。 自信を持って言わないと、占いの店なんてやれませんから。 でも三人の中では一番可能性が高いですよ。」 「それだったらいいのですが…。」 「では今度はご主人の番になります。」と入替りになり、桃と翼は別室で待機する。
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