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わたしはお菓子の陳列棚の前でイエローに買うお菓子を選ぶ。そう言えば何が食べたいのか聞くのを忘れた。まあ、いっか適当に選ぼう。
チョコレートや駄菓子にポテトチップスなどのお菓子類をカゴの中にぽんぽん投げ入れた。
周りを見回すとレッドヘアの女の子やグリーンヘアをポニーテールにした女の子がお菓子を選んでいた。改めてここは地球ではない異世界だなと感じた。
わたしは、とんでもない世界にやって来てしまっているんだよね。そんなことを考えながら店内をぐるぐる回った。
「おっ、夢葉ちゃんお菓子は選び終えたか~い」
月夜さんがパンや野菜に果物などがどっさり入れられているカゴを手に持ちこちらに向かって来た。
「うん、選んだよ。月夜さんはたくさん買うんですね」
「パープル様にいろいろ買うように言いつけられたからね。あ、そうだ、オマケににゃんこのお菓子もあるぞ~」
にゃんこは月夜さんをちらりと見てシャーと鳴こうとしたみたいだけど、カゴの中に入っている『猫のお菓子だぞ』と書かれている袋に視線を向けにゃんにゃんと可愛らしい声で鳴いた。
「に、に、にゃんこなんて可愛い奴なんだ」
月夜さんは甘ったるい猫なで声を出し大喜びしている。
にゃんこも現金な猫さんだね。
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