船を降りると幼女な神様パープルが住む異世界でした

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 わたしのお会計の順番が回ってきた。お札をカルトンに載せ(因みにこの世界の紙幣の肖像画はあの幼女なパープル様だ)お会計終了と思ったのに月夜さんが余計なことを言った。 「おい、夢葉ちゃんポイントカードを出さなきゃダメだぞ」 「お客様~ポイントカードお持ちでしたら出してくださ~い」 「あ、はい……」  わたしは渋々財布からポイントカードを取り出し店員さんに差し出した。  店員さんはにっこりと微笑みバーコードリーダーでポイントカードを『ピッ』とスキャンした。 『チャララーンチャララーン五十ポイントゲットしました。おめでとうございます』と音声が流れた。  ああ、恥ずかしい。地球でのわたしはポイントカードを喜んで出していたけれど、この異世界のスーパーでは恥ずかしいから出したくなかったのに。  わたし達はこんな感じで買い物を終えスーパーから外に出る。  外はちょっと蒸し暑くて太陽がギラギラと照りつけていた。 「にゃんこにお菓子を食べさせてやらないとな」
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