船を降りると幼女な神様パープルが住む異世界でした

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 わたしは伊勢(いせ)夢葉。年齢は何歳だったかな。見かけは二十代だけど不明だ。  地球生まれの日本人だったはずなのだけど、わたしはどうやら死んだらしくて船に乗り三途の川を渡っていた。そして、船を降りると天国が待っていると思っていたのだけど……。  そこは夢にも思っていなかった幼女な神様がいる異世界でした。 「夢葉ちゃんとにゃんこようこそ~」とパープルヘアが美しい五歳くらいの幼女がにっこりと微笑み両手を広げてわたしを歓迎していた。 「お嬢ちゃんあなたは誰かな? どうしてわたしの名前を知っているの?」  わたしは可愛らしいパープルヘアの幼女に尋ねた。すると。 「お嬢ちゃんってちょっと失礼しちゃうわね。わたしは神様よ」とわたしの顔をじっと見て答えた。 「か、神様? えっ! え~! 神様なの?」  わたしは目を見開き口を金魚みたいにパクパクさせてしまった。 「そうよ、わたしは神様のパープルよ。夢葉ちゃんよろしくね」  神様と言い張る幼女パープルはふふんと得意げに胸を張った。 「よ、よろしくお願いします」 わたしは見かけは幼女な神様パープルに深々とお辞儀をしてしまった。 「じゃあ、夢葉ちゃんご飯作って~わたし腹ぺこだよ」  幼女な神様パープルはそう言ったかと思うとお玉とお鍋を差し出した。  わたしはその差し出されたお玉とお鍋を受け取ってしまった。 「あ、そこのにゃんこはわたしの肩でも揉みなさい」  わたしのペットのにゃんこは首を横に傾げにゃん? と鳴いた。  これがわたしと幼女な神様パープルとの一度目の出会いだった。
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