船を降りると幼女な神様パープルが住む異世界でした

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 一回目の出会いであったと言うことはつまり二回目の出会いもあったのだ。二回目は会うなり草抜きを頼まれたんだったけな。  そう、地球生まれのわたしは何度も繰り返し生まれ変わっている。と言うか毎回夢葉の姿のままこの幼女な神様パープルがいる世界へ転生してしまう。その理由はわからない。  生前の行いにより三途の川を渡りその行き先は天国や地獄などにと変わるはずなのだけど。  死んだわたしは、船に乗り三途の川を渡る。天国か地獄行きの審判が下されるのかなとドキドキしていた。  天国に行けますようにと願い見えてきたその世界は……。ああ、なぜだか幼女な神様パープルがいるこの世界だったのだ。 「夢葉ちゃんとにゃんこようこそ~」と両手を広げ幼女な神様パープルはわたし達を歓迎し、そして、決まって用事を言いつける。  わたしは何度も生まれ変わり幼女な神様パープルにこき使われているのだった。  今回はきっと三回目だと思う。箒で庭を掃きながらあの可愛らしくて人使いの荒い幼女な神様パープルとの出会いを思い出していた。  どうして毎回この世界に辿り着くのかな。不思議でならない。
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