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「……まぁ、いい。ところでだ、蟹田くん。」
「はい、なんでしょう」
署長がにっと笑った。
「助手が欲しいとは思わないかい?」
蟹田の片方の眉が上がった。
あの地獄みたいな空間で、まともな人間……と決まっているわけでもないが……あのホモ達よりもまともであろう人間が助手としているのは大変心強い。
気の狂いそうなあの空間を思い出すだけで顔を顰めたくなる。
「おもいます」
二つ返事だった。
署長が深く頷いた。
「よし、入ってこい、貝田くん。」
署長室のドアがかちゃりと音を立てて開いた。
蟹田は期待を込めて振り返る。
頼む、まともな奴であってくれ……!
祈るような思いで、入ってくる人物を見る。
「こんにちは、貝田夏美と申します。これからお世話になります。」
頭を下げた女性は、程よくメイクを乗せた茶髪の笑顔の眩しい女性だった。
※数ヶ月前の絵故にかなり下手ですがご了承ください。
(………女か。)
警官が顔に微妙に笑みを浮かべた。
「あぁ、よろしく。」
すぐにポーカーフェイスに戻る蟹田だが、内心穏やかではなかった。
(うぉぉぉぉぉぉおおおお、俺、この人と一緒に仕事するのかぁぁああ!まともそうじゃないか、っっしゃああああああ!!勝った!これは勝った!!うぉぉぉぉ!!!!しかも女!ホモにとって1番興味のない人種!!っしゃああああああ!!神だろ、神だ、今回ばかりは署長が神のようだ!うぉぉぉおお!)
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