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牢獄生活、再び
再び牢獄に集結したホモたち。
相変わらずの深夜の便所掃除、残飯吸引など、「仕事」をちまちまとやりながら牢獄生活をするホモ4匹。
ちなみに、全員仕事にことごとく失敗したため、全員ランクは「1」へ落とされ、中濃ソースのボーナスも無くなっていた。
「僕、もう一回泥団子作る!」
無邪気にそう言うのは、神田ことホモ01。
その言葉に、金田ことホモ04が血相を変える。
「おい、ホモ01、お前は『僕』じゃない。『ホモ01』だろうが!」
ハッとする神田。
読者の皆様もすでにお分かりであろうが、この網走刑務所(ホモ収容所)では相手はもちろん、一人称もコードナンバーでなくてはいけないのだ。
そのルール破ったなら、即、卵か金属製の洗面器が上から降ってくる。
ひどい時は油や小麦粉だ。
ここの刑務所でホモの監視を行う、警官の役目である。
すぐに降ってくるであろう何かから逃れるために、金田は部屋の隅にすっ飛んで移動した。
亀田ことホモ02、牛田ことホモ03は残飯吸引の仕事がまだ残っているため、食堂という名のただの殺風景な壁の壊れた部屋にいる。
ここにはいないから卵や洗面器の被害は受けないであろう。
覚悟をして目を瞑る神田。
彼の大切な日時計を腹の下に隠し、守っている。
来るべき時に備え、神田は「防御」の姿勢をとった。
……しかし。
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