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1分、2分、3分、と時が経てど、何も起こらなかった。
「え……?」
神田が目を開ける。
金田も神田に近づき、上を見上げる。
いつもそこからひょっこり顔を出すはずの警官が一向に現れる気配がない。
「……?警官のおにーさん?」
「警官はどこだ…?」
二人は同時に呟いた。
耳と感覚が鋭い警官だ。
今までこんなことはなかった。
二人は若干の違和感を感じながらも、神田は泥団子作り、金田は壁に「你好」と書き続ける作業に戻った。
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