~処女喪失~海ストーリー~

1/3
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ

~処女喪失~海ストーリー~

中学2年になった高浜 海(たかはまうみ)。 同じ地元の高校に通う2つ年上の姉 高浜 波(たかはまなみ)と 2人で下校していた。 「今日、春は?」 春は海の幼なじみの女の子で親友だった。 保育園時代から通園、通学は いつも一緒だった。 行きたい高校があるからと 往復2時間もかかる名門塾へ 春が通いだし、海は 1人で帰る日が増えたのだ。 「今日、塾の日だから」 海がそう言うと 彼女の顔がやたらと寂しそうに見えた波は 急いで話を反らした。 「そっか。 てか、聞いた? 小春に彼氏出来たらしいよ! 相手は隣の中学のイケメンだって! あたしも彼氏欲しいなー 海は好きな人とか居ないの? てか、今まで誰とも 付き合ったとかなくない? キス経験位はある?」 首を横に振る海に ニヤニヤしながら波は言った。 「キスもエッチも すっごく気持ち良いよ?」 徐々に赤面していく海を更に煽る波。 「女同士でも気持ち良いのかな?」 海は春の事を考えていた。 この時、春には付き合っている 彼氏が居て波は寂しさの根底にある 春への恋心に気付いていた。 《春への気持ちは絶対に隠し通さないと》 海は、どうなんだろうね。と 波の問いかけに適当に答えた。 帰り道の途中にある 鉄橋下に差し掛かった2人。 波はいきなり海の手を引き 鉄橋下へ連れて行った。 小声で波が言った。 「春の事好きでしょ?」 海の心臓は大きく脈を打ち 物凄い早さで身体中の血が 冷えていく感覚に襲われた。 「そんなわけないじゃん 女同士だよ?」 平静を装い答えたつもりだったが 波は気付いていた。 「あたしに隠し事すんの? 無駄だから。」 波は海の耳元で更に小声で話す。 「春とヤりたいんでしょ?」 波の口が硬いのは知っているが 全てをさらけ出すには 時間が足りなかった。 「今日、お母さん達 帰って来るの遅いらしいから 帰ったらゆっくり恋バナしようよ。」 いつもの明るく無邪気な笑顔で 波が言った。 それから2人は自宅へと向かった。 海は最後まで迷い 誤魔化し方を考えていた。 結局、最適な方法を見つけられず その時が来てしまう。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!