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陸奥は拳を震わせている。
不快感があるのは当然だ。それでも抵抗しない彼の従順さに、桶に放尿させた効果を感じる。すべてに従う覚悟で、すぐ終わるだろうと期待して耐えているのだろう。
「息を止めるな。膝を曲げて、右脚を少し前へ」
指の侵入を止め声をかけると、陸奥は短く息を吸い直した。結んだ唇の端が震えている。それでも、言われた通りに脚を動かした。
「女の患者には、こうはしない。ここに老廃物が溜まるのは男だけだからな」
陸奥の中にある指先を腹側に折って探ると、わずかにしこりのようなものがある。腫れすぎていれば病を疑うが、前が勃ち上がってここが隆起するのは健康な証拠だ。
視線を前にずらすと、思ったとおり形の良い彼自身が屹立している。俺の視線に気づいたのか、陸奥はサッと顔を伏せた。
「別に恥ずかしいことじゃない。生理現象だから気にするな」
その言葉は嘘じゃない。しかし、見慣れているはずのその光景に、俺は不思議な感慨と興奮を覚えた。
女みたいな顔立ち。人形のように動かない表情。それでも、この青年は刺激に反応する雄の器官を持ち、俺の指に尻を抉られて勃起しているのだ。
指先に触れる膨らみをゆっくりと撫でながら、反応する体を恥じて震える彼の姿を観察する。勃ち上がった陸奥の先端には透明な体液が滲み、放出に備えて尿道を自浄していた。
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