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 まだ「治療」だと信じているのか、拳を敷布につけて恥辱に耐える陸奥の背中に、俺は尋ねた。 「お前が病でないことは、もう分かっている。何のために来て何を知りたいのか、正直に話せ」 「何のことか……分かりかね、ます……っ、私は本当に、ぐ、具合、が……っ」 「強情だな。では質問を変えよう。誰に命じられて探りに来た? お前の雇い主は誰だ?」  尻の穴を嬲られながら無言で首を振る陸奥に、俺は(くら)い興奮を覚えた。  素直に白状すればいいものを。そう考えながらも、内心には相反する期待が沸々と湧いている。  俺は腰紐をほどき、作務衣の前をくつろげた。温かい陸奥の中から指を抜き、手に(ぬめ)る油を屹立した自身に塗る。  その先端を尻の(あわい)に擦り付けると、指の蹂躙から解放され息をついた陸奥が、(おのの)くように体を震わせた。逃げようとする腰を引き戻し、腕でガッチリと抱える。 「さあ、質問は先ほどと同じだ。答えないとどんな目にあうか、分からぬような幼子(おぼこ)でもあるまい?」  脅すように、紅梅色の蕾に先端を押し付ける。怒張した肉棒が、今すぐにでも温かい肉を貪りたいと、その入り口を舐め回した。 「いいのか? 言わないとこのまま貫くぞ? こんなところで花を散らす気か?」  陸奥は無言のまま、覚悟を決めたように肘を落として額を敷布につけた。 「一度この味を覚えたら、夜毎(よごと)体がこれを欲しがって()くようになるぞ」
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