そんな簡単にいくわけありませんね

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そんな簡単にいくわけありませんね

 魔法使いマッソンを仲間にしたローヒン、ウォーリッシュは、新たな町へ旅立つことにした。 「キーングは東の城に住んでるやったな」 「そうやね。ローヒンさん、この東に関所があるんよ。関所を通るには通行証が必要なはずやから、町長さんの家に先に行くで」  マッソンに連れられ、ローヒンたちは町長の家に行った。 「おお、マッソン。五十六日ぶりじゃな」 「細かすぎやろ」  町長の言葉にローヒンが突っ込んだ。 「わたしら関所通りたいねん」 「おお、関所を通りたいと申すか。それならば通行証を書こう、と言いたいところじゃが」 「また何かあるんかいな」  ローヒンは嫌な予感がした。
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