世界救いにいくんですからもう少し初期装備強くなりません?

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「あのなあ、それオレに気がなかったら成立せえへん話やで。お姫様と結婚は悪い気はせんけど、無茶苦茶やて」  ローヒンはまたボソリと言った。 「どうじゃ、悪い話ではなかろう?」 「いや悪い話です。誰が好き好んでモンスター退治に出掛けますか。いくらお姫様の頼みでも聞けません」 「そんなこと言わず、お願いじゃ。頼む勇者よ!」  王は頭を下げた。 「何度言われても無理ですよ」  てか、勇者やないし。ローヒンはそっぽを向いた。 「そんなこと言わず、この通りじゃ」  今度は王は土下座した。ローヒンはさすがに慌てて王を起こそうとする。 「え、ちょっ、王様? 何もそこまでせんでも」  するとそこに姫が現れた。
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