第15章 蜀の国編~関銀屏~

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関興「俺で力になれる事があれば、 何でも協力するから言って欲しい…」 義兄弟の突然過ぎる死に嘆き悲しみながらも 関興は夫を喪い悲しみのどん底にいる銀屏を励ましたのでございます…。 そんな優しい関興も… 西暦234年に病の為この世を去ってしまい、 絶望の淵に落とされた銀屏にある話が舞い込んで来たのでございます…。   それは… 劉禅「姜維に再嫁してはどうか?」 姜維は西暦228年に諸葛亮に大変気に入られ 計略により蜀へ降伏した武将ではありますが 蜀への忠誠心なら誰にも負けません…。 しかし… 銀屏「お気持ちは有難いのですが… 私にはまだ幼い息子もおりますし…」 …   … …   張貴人「兄上の忘れ形見ですから張遵は私が面倒を見ましょう…。銀屏、貴女はまだ若いのですから自分の幸せを考えて下さいね…」 こうして張遵は張飛の娘であり… 劉禅の貴人である張貴人が養育する事になりました…。 姜維「これから宜しく頼む。」 銀屏「こちらこそ…」 銀屏にとって2番目の夫である姜維は… 自宅よりも戦場にいるような人でした…。 姜維「…行って参る…。」 … … …   しかし… 暗愚な皇帝に仕えていたばかりに… 劉禅「降伏するので命だけは…」 全くなんて皇帝でございましょうか? 劉禅は戦わずして降伏し、 姜維は剣を叩きつけました…。 姜維「私はまだ戦えるのに…」 …  … … こうして… 蜀は滅びましたが諦められない姜維は… 姜維「…そうだ…」 野心の塊である鐘会を利用して 再び蜀を建国するつもりでした。 しかし… その企みはすぐにバレてしまい… 姜維と銀屏は2人で自害しました…。 姜維「幸せに出来なくてゴメン…」 銀屏「貴方と一緒なら私は幸せです…。」 ※これは、 ゲームシナリオなので完全なるオリジナルなストーリーになっています…。※ 関 銀屏「あれ?もう終わり…?」 こうして案内人がいるのか いないのか定かではない蜀の国 物語はこれにて終了でございます。 劉備「陽菜殿、早すぎではないか?」 陽菜「すみません…」 作者が劉備に平謝りしているその頃、 夏候覇「次は呉だな…。」 聖美を呉の案内人の元へ送り届けていたのは夏候覇でございました。 聖美「あれ…?関興さんは?」   聖美が首を傾げながら関興の行方を尋ねると 夏侯覇は何やら渋い顔をしながら… 夏侯覇「呉は親の仇だから行きたくないって言うもんだから俺がかり出されたってわけ。」  どうやら…夏侯覇は市の安売りに行きたくて仕方ないようでございます…。 夏侯威「全く兄上と来たら市ばかりお行きになられて…これでは…安物買いの銭失いですぞ…」 弟である夏侯威からは度々お説教されるのですが…全く懲りないのが夏侯覇です。   それにしても… 聖美「かり出されたって… もっと良い言い方はないの?」    夏侯覇「だって… それ以外に…どう言えと?」 とか何とか言っている内に… 凌統「おーい!」 夏侯覇と聖美に向かってブンブンと手を振り回している元気な人の元に到着しました…。 聖美「えっ?この人誰?」 聖美が不安そうに夏侯覇を見つめていると… 夏候覇「じゃあ…後は頼んだぜ…。 分からない事があればコイツに聞いてくれ…」 夏侯覇は聖美からの問いかけには答えず、 さっさとその場を後にしてしまいました…。  凌統「コイツは…ないわ…。 本当に適当で困るんだから…。 あ、俺の名前は…」 陽菜「公積様…後宜しく!」 凌統「いきなり現れていきなり去る…。 ちなみに俺を字で呼ばないで欲しいな…。 自由を極めた作者で本当に困るよ… じゃあ…物語の世界へ…行こうか…」 聖美「はい!」
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