6人が本棚に入れています
本棚に追加
華雄のバカタレ?伝説はさておいても…
韓当「さすがに…
祖茂殿の忠誠心には頭が下がるよな…。
俺、自信なくなってきたぞ…」
…
…
…
程普「韓当!何をぼさっとしておる!」
婁樊の事を気にするあまりどうやら…
朝議〈=現代でいう朝のミーティング〉の場でぼさっとしてしまったようで…程普から叱られてしまいました…。
孫権「すまんな…韓当…。
婁樊の事が気掛かりなのであろう?
彼女は祖茂の面影を求めているようで…
かなり年上が良いみたいでな…」
この少し前、孫策はだまし討ちに遭い、
急逝してしまいましてまだ年若き弟の孫権が
孫呉の未来を背負う事になったばかりに
ございました。
程普「韓当、
孫権様に御迷惑をお掛けするでないわ!」
程普に睨まれた韓当は…
韓当「…そんなに叱らないでくれ…な?」
程普に対して…
昔なじみの黄蓋と話すように話したせいで…
程普「お前は…
目上に対する口の利き方がなっておらん!」
その日は朝議の間から昼下がりまで…
程普のお説教が止まりませんでした。
韓当「ああー、ついてないなぁー。」
黄蓋「程普殿の小言は長いからのぅー。」
本当に長らく小言を言われたせいで、
韓当の気分はただ下がりでございました。
黄蓋「婁樊殿の事じゃろ…?
お主をそこまで悩ませるのは…。
1つ助言するなら…死んだ人間に勝とうとするな…という事しかないなぁ…」
韓当「勝つつもりはないぞ…。そもそも勝てないからな…死んだ人間は生きている人間が美化するだろ…。俺は美化…されないからな…。ちなみに孫静殿からは1度も名前を呼ばれてないからな…。」
孫静だけではありませんが、韓当の影はとてつもなく薄いのに…近くにいる人間が限りなく濃い人ばかりなので…
「程普にいつも叱られている人」とか…
「黄蓋といつも話している人」だとか…
名前で呼んで貰った事は…
韓当「あったかな?」
本人が首を傾げてしまうくらい少ないです…
最初のコメントを投稿しよう!