第17章 呉の国編~韓当~

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華雄のバカタレ?伝説はさておいても… 韓当「さすがに… 祖茂殿の忠誠心には頭が下がるよな…。 俺、自信なくなってきたぞ…」 … … … 程普「韓当!何をぼさっとしておる!」 婁樊の事を気にするあまりどうやら… 朝議〈=現代でいう朝のミーティング〉の場でぼさっとしてしまったようで…程普から叱られてしまいました…。 孫権「すまんな…韓当…。 婁樊の事が気掛かりなのであろう? 彼女は祖茂の面影を求めているようで… かなり年上が良いみたいでな…」 この少し前、孫策はだまし討ちに遭い、 急逝してしまいましてまだ年若き弟の孫権が 孫呉の未来を背負う事になったばかりに ございました。 程普「韓当、 孫権様に御迷惑をお掛けするでないわ!」 程普に睨まれた韓当は… 韓当「…そんなに叱らないでくれ…な?」  程普に対して… 昔なじみの黄蓋と話すように話したせいで… 程普「お前は… 目上に対する口の利き方がなっておらん!」  その日は朝議の間から昼下がりまで… 程普のお説教が止まりませんでした。 韓当「ああー、ついてないなぁー。」 黄蓋「程普殿の小言は長いからのぅー。」 本当に長らく小言を言われたせいで、 韓当の気分はただ下がりでございました。 黄蓋「婁樊殿の事じゃろ…? お主をそこまで悩ませるのは…。 1つ助言するなら…死んだ人間に勝とうとするな…という事しかないなぁ…」 韓当「勝つつもりはないぞ…。そもそも勝てないからな…死んだ人間は生きている人間が美化するだろ…。俺は美化…されないからな…。ちなみに孫静殿からは1度も名前を呼ばれてないからな…。」   孫静だけではありませんが、韓当の影はとてつもなく薄いのに…近くにいる人間が限りなく濃い人ばかりなので… 「程普にいつも叱られている人」とか… 「黄蓋といつも話している人」だとか… 名前で呼んで貰った事は…  韓当「あったかな?」 本人が首を傾げてしまうくらい少ないです…
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