第17章 エピローグ~現実End~

1/2
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/58ページ

第17章 エピローグ~現実End~

周瑜のお話が終わると… 「ゲームシナリオクリアです。 おめでとうございます。」 聖美は…元の姿に戻っておりました。 … … … 聖美「疲れた~!」 聖美が1番リラックス出来る服装に戻ると… 次なる選択肢が表示されたのでございます… 〈Q、現在に戻るか…ゲームの世界に残るか?貴女はどちらを選びますか?〉 聖美「晃平の元に帰ります!」 道先案内人のヒントはもう要らないと 言わんばかりに聖美が手を伸ばすと… 2つの扉が目の前に現れました…。 聖美が右側の扉を開けますと… … … … 次の瞬間、聖美は会社のディスクで 新しいゲームを作っておりました。 石田社長「聖美ちゃん、 幼なじみとの恋が進展せずゲームにのめり込むOLの恋愛ゲーム売れそうだね…。」 石田社長の目の中には、〈円〉のマークが くっきりと浮かんでおりました。 聖美が机の上にある 卓上カレンダーで日付を確認すると… 〈西暦2023年1月23日〉 聖美がゲームの世界に飛ばされたあの日から 1日しか経っておりませんでした。 石田社長「1日居なかった分、 挽回して貰うから覚悟しててよ。 聖美ちゃん!仕事を休んだ分は仕事で…」 石田社長は無断欠勤したと言うのに… 聖美を叱責したりしませんでした…。 聖美「当然です!休んだ分はお返しします。」 聖美は微笑むと 自分の鞄を徐に探し始めました…。 聖美「社長、私の鞄は?」 聖美が石田社長に尋ねると… まさにその時…。 晃平「さ、聖美…!」 晃平が鞄を持って 聖美の会社を訪れたのでございます。 晃平「どこに行っていたんだ? 心配…したんだぞ。」 今にも泣き出しそうになる晃平に聖美は、 鞄からハンカチを取り出し手渡しました… 聖美「ゴメンね、晃平。あと、今晩、 時間あるかな?伝えたいことがあるの。」 晃平「ああ、俺もある…。」 聖美と晃平はお互いの想いを 確かめ合うと頷きました。 聖美「仕事を片付けるから… ゲームセンターで待ち合わせよう?」 晃平「儚い闇~三国志伝記はもうないよ?」 聖美が待ち合わせ場所を指定すると 晃平は間髪入れずに伝えました…。 聖美「どうして?」 儚い闇~三国志伝記~は不具合が生じていた為修理に出す事になったのでございます。 ケチで有名な晃平の雇い主である ゲームセンターのオーナーは… オーナー「金がかかる!」 完全に怒り狂っておりましたが、 晃平「しかし…もし聖美の失踪が ゲームによる不具合だとしたら… また誰か失踪するかもしれません…。 そうなれば…オーナーがせっかく築き上げてきた名声が台無しです…。」 晃平に説得された事で 修理に踏み切りました…。 晃平「たまに変な音が出てたのに… 気づかなかったこちらのミスだからな… 無事で…本当に良かった…。」
/58ページ

最初のコメントを投稿しよう!